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    SHERLOCK / シャーロック シーズン1 「僕はシャーロック・ホームズ。住所はベーカー街221B」

    もしも、かの有名な名探偵シャーロック・ホームズが21世紀のロンドンに実在したら?
    そんな前提の下、制作された推理ドラマ。
    ミニシリーズ(1シーズン3話構成)なので、通常の海外ドラマ(1シーズン20話前後)は
    「ちょっと…」と敬遠してしまう人でも気軽に観ることができる作品だ。
    設定を現代に置き換えながらも、作品の世界観、ホームズの推理力や独特なキャラクター
    は原作のまま。原作ファンでも、原作を読んだことがない人でも存分に楽しめる。
    ■ストーリー
    アフガン戦争で負傷し帰還した元軍医のジョン・ワトソンは、ロンドン市内で研修医時代の友人に再会。
    自分と同じくルームメイトを探しているらしいシャーロック・ホームズという男を紹介される。
    挨拶も自己紹介もなくルームシェアの話を進めるシャーロックに対し、お互いのことを何も知らないのに
    と皮肉を口にするジョン。
    しかしシャーロックは、出逢って数分しか経っていないジョンの経歴を次々と言い当て、これだけ知って
    いれば十分だと言い放つ。

    鬱々と日々を過ごしていたジョンは、シャーロックに興味を抱き、ルームシェアすることを決める。
    まもなく二人は、今、ロンドンを賑わせている奇妙な事件に関わることになり…。

    ※以下、事件概略(カッコ内は基になった原作)
    ■第1話『ピンク色の研究』(緋色の研究)
    ロンドン市内で立て続けに3つの自殺体が発見される。酷似した状況から自殺ではないと主張する
    シャーロックの下に、4つ目の遺体が発見されたという情報が入り…。

    ■第2話『死を呼ぶ暗号』(恐怖の谷・踊る人形)
    シャーロックは学生時代の友人から、銀行内の落書き事件について相談を受ける。その落書きは
    特定の人物へのメッセージだと見抜いたシャーロックは、ジョンと共にその人物の自宅を訪ねるが…。

    ■第3話『大いなるゲーム』(ブルースパーティントン設計書)
    無関係な市民の体に爆弾を巻き付け人質に取った上、シャーロックに推理ゲームを仕掛ける人物が現れる。
    次々と与えられる難問を、シャーロックは時間内に解くことができるのか。そして仕掛け人の正体とは…。


    ■主観的レビュー
    実は、この作品、放映当初からその存在を知ってはいたが、
    「ホームズを現代化?原作の世界観をぶち壊されそう…」という先入観から、食わず嫌いでいた。

    ところが、先日シーズン1の第1話を観る機会があり、開始10分で一気にはまってしまった。
    あの、ロンドンの天候のようにどんよりと陰鬱だが美しい世界観、病的に推理を愛するホームズ、
    ホームズに振り回されつつもその推理力に毎回感嘆の声を上げるワトソン、そして奇妙な事件の数々。
    とにかく、すべてが原作をそのまま現代風にして映像化したような、素晴らしいクオリティーだ。

    シャーロックは決して正義の味方、善良な市民ではない。一歩間違えれば自分が犯罪者になりかねない
    特異な倫理観を持ち、自分の知的好奇心を満たすため事件解決に協力する。
    普段は上品な紳士だがアクロバットな一面を見せることもあるし、助手のジョンや家主のハドソン夫人に
    対して深い友愛の情を示す人間味のある一面や、いたずら好きで茶目っけのある一面も見せる。
    そんな多面性を持ち、ミステリアスな雰囲気を漂わせるシャーロックを、ベネディクト・カンバーバッチが
    怪演している。映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の敵役としてご存じの方もいるだろう。

    また、ホームズ最大の宿敵・モリアーティ教授が、原作とは違う設定でこのドラマにも登場する。
    ドラマでは原作以上にシャーロックVSモリアーティにフォーカスしているので、その構図が好きな人には
    楽しめる内容になっているが、純粋に推理を楽しみたいという人にとっては若干食傷気味な展開である。
    モリアーティ役の俳優の力不足感が否めないのも残念。そこを除けば、文句なしに面白い作品だ。

    推理ものの王道をいくシャーロック・ホームズシリーズを現代風にアレンジした本作、
    是非皆さんにも、懐かしさと新鮮さを同時に味わってもらいたい。
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